柑橘系ランナー

ランニングと山と日常

百八式反省号

Thank you 煩悩滅却百八式

年内最後のターゲットレースが終わった。ときわ走林会主催の百八式は多くのオリエンティアが慣れ親しんだ日光の地で3年ぶりに開催された。

当日の日光は寒気が入って気温自体は非常に寒く、時間帯によっては雪もちらついていたが、大雪や嵐になるようなことはなかった。

前回大会のOK-Infoはこちら

okinfo.hatenablog.com

ときわ走林会のみなさん、運営ありがとうございました!

反省を兼ねて備忘録的に書き残します。

百八式への取り組み

3年前の百八式に向けたトレーニングと同様に、長時間行動への耐性をつけて臨んだ。

  • 想定移動時間よりも長い時間のトレランを2回
  • サイクリングで4時間かけてテレインに向かい、到着後すぐに1時間レースをし、また家までサイクリングで4時間かけて帰る「逆デュアスロン

一方で、ここ1か月で実施したフォレストオリエンテーリングの機会は、12/4に出身クラブのコーチとして参加した富士の練習会のみ。

結果から言うと、オリエンテーリング力が落ちていて自ら沈んでいったような形となった。

レース概況

所野エリア(1→32)

スタートがスタポであることに気づくのに数秒。入りからよくなく、2番で45秒ミス。その後も序盤から脚が売り切れたような感覚で道でもスピードを上げられず、体感として一番つらい区間だった。

15,20,23などもミスを重ねた。

霧降エリア(33→54)

所野エリアの疲れを隠せないまま、頭の方でもミスが出た。39, 45などは普段では考えられないようなミス。46番以降はSaitho選手に追いつかれたこともあり良いテンポで走れた。

不動北エリア(56→67)

道走りで離したSaitho選手に森で追いつかれる展開。大ミスはしなかった。

不動南・愛宕山エリア(68→91)

良い流れに傾いた矢先、72番の脱出で頭がおかしくなって斜面を登り始めてしまう。

後ろから来たRyohey選手に75番から食らいつくも、80番に差し掛かるころに背中は見えなくなった。手持ちのジェルの数を食べつくしたと勘違いし、第三関門エイドのチョコでエネルギー補給。

所野エリア(92-108)

急峻な所野エリアでこんなマイルドに帰ってこれるのかと思うほど、プランナーの優しさが見えた終盤。103番でミスをしてしまった他は良いテンポで回れた。107番の脱出の登りでisym選手とmtnr選手が秒差の戦いをしていて、「20秒前にmtnrがいる。抜けるぞ。」との命を受け道走りで抜き去った。おかげで赤ラップ取れた。

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ルート図 Quick Routeは4:00-12:00

レッグごとの反省

108コントロールもあったのでミスのバラエティにも富んでいた。自分の反省のためにカテゴライズして振り返ってみる。

①コンパス以外のものを見れておらず、コントロール位置の拡大ができていない or 現地での情報を使えていない

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1→2(0:45ミス) 途中までまっすぐ来れているが、まっすぐ行く以外のプランが無い 
現地でピークがたくさんあり、リロケが遅れる

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102→103 (0:40ミス) コンパスと沢以外の情報が無かった。まっすぐ進んでいるうちに沢底の左の方にある隣接ポストが視界に入り、そっちに吸い込まれた。

②登りや斜面を避けようとした結果ルートが膨らんだ

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14→15(0:48ミス) ここまで登り基調だったこともあり、
自分の想定よりも左に膨らんだのがミスタイムに
逆に18→19はうまく斜面をこなせた

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22→23 (1:16ミス)斜面に負け下ってしまった 
結局道に出て登り返してるし、ワーストレベルのミス

③数に関するもの(地形の個数、レッグ番号の数字)

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19→20(1:32ミス) 尾根の数え始めの位置がずれていた
そもそも数を数えるプランにならないようにしたい

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38→39(0:55ミス)藪を左に避けたが、斜面を下る頃には40番に向かうと思っていた。

④道のどこに出たかが不明確

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44→45 (2:54ミス) コンタリングで脱出したものの、道のどこに出たか確定しないまま道を進んでしまった。ポストのある大きな沢を一度は覗き込んだものの、ポストを視認できない他、イメージが違うなと思いスルー 奥の分岐でようやくリロケし戻る

⑤頭が沸いていた(勘違い or 思い込み)

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72→73 (0:59ミス) ルートの線を引いたは良いが、小径が一段上だと勘違いして登り始めた。登っていてそんな辛いことある?と再度地図を見返して気づいた。

今後の取り組み

長時間行動に関しては対策していたからクリアできていたものの、オリエンテーリング的には課題がいくつもある。来年は以下を改善したい

①序盤に足が売り切れたような感覚になる問題

これは前から認識はしていたが、具体的に改善アクションに踏み込めていなかった。

足首・ふくらはぎをはじめとする柔軟性、レース当日にじっくりアップをするなどで序盤から攻めた走りができるようになると考えている。

②森を走る≠トレイルを走る

今回はエリア間の移動を兼ねた道走りこそあれ、不整地を走っている時間が比較的長かった。トレイルで対策していたことに意味がなかったとは言わないが、不整地を速く走れるようにならないとオリエンテーリングとしては向上しないなと思った。不整地で地図をあまり読めなかったこともあり、体のバランスをもっと整えて安定感のある走りをしたい。

③さらなるフィジカルの強化

②にも関連するが、これは長く走れるようになることではなく、速く走れるようになるという意味である。Ryohey選手を数レッグ見てそう感じた。森のスピードが違う。

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本当にこれ

来年もどこかで煩悩滅却の機会があればなと思います。